留学経験、夢の叶え方学ぶ

龍南中学校でオンラインを通した国際交流が図られた(14日、龍郷町浦)

豪州の奄美出身獣医師と国際交流
龍南中でオンライン授業

 龍郷町の龍南中学校(碇山信行校長、生徒120人)で14日、オンラインによる交流授業があった。オーストラリア在住の臨床獣医師、松元菜生さん(31)と同校の生徒約30人が参加。日本語と英語を交えたやり取りを通し、生徒たちは留学方法や英語の学習方法、海外生活の様子などを知るとともに、体験談を交えた夢のかなえ方を学んだ。

 今年度から同校では、総合的な学習の時間の一環で、全校生徒が3グループに分かれ、課題学習に取り組んでいる。今回参加したグループは「国際交流」を選択した生徒たち。10月には、郷土・文化、日本復帰をテーマに演劇を手掛ける他グループらと発表会を開催予定。オンラインによる交流授業は、同校では今回が初めてだという。

 松元さんは、奄美市名瀬出身。金久中卒業後の2008年、オーストラリアへ高校留学。クイーンズランド大学獣医学部卒業。現在は、ニューサウスウェールズ州の動物病院に勤務している。

 この日、松元さんは▽海外留学に至った経緯▽オーストラリアを選んだ理由▽日本の大学進学との仕組みの違い―など体験談を交えた、海外生活の様子を紹介。また、海外留学を果たした経験を基に「夢に届くために覚えておくと良いこと」と題し「夢への道は一つではない」など方法を英語で解説。生徒たちは松元さんの経験談を真剣に聞き入っていた。

 ほかにも英語による質疑応答の時間が設けられ、松元さんは、和訳を交えながら生徒の質問に一つひとつ、丁寧に答えていた。

 3年の長谷場結花さん(14)は「海外留学を希望しており参考になった。現地のことを知ることができ楽しかった」と授業を振り返った。

 次回、「国際交流」の生徒たちは21、28日に台湾・台北市の中学生とのオンライン交流授業を予定している。