龍郷町、町田酒造に感謝状

感謝状を贈られた町田酒造の平島将社長(左から2人目)

100歳の誕生日に贈られる記念ボトル

100歳祝いに記念ボトル
名前も彫られ「本人にも家族にも好評」

 龍郷町は15日、100歳を迎える高齢者の誕生日に黒糖焼酎の名前入り記念ボトルを提供している焼酎メーカー・町田酒造(平島将社長)に感謝状を贈った。町長室で行われた贈呈式で竹田泰典町長が「見守っている家族が喜んでいる」と謝意を述べると、平島社長は「周囲に支えられて企業がある。地元への恩返しに過ぎない」と控えめに答えた。

 同町は満100歳を迎える高齢者の誕生日に、竹田町長が自宅などを訪れ式典を催している。賀状や祝い金とともに、名前を彫った黒糖焼酎の記念ボトルも贈呈している。製造、提供しているのは同町内に本社のある町田酒造。記念ボトルは、900㍉㍑の瓶にレーザー彫刻機で名前を彫り金色の塗料を施したもので、同社が製造するブランド「3年貯蔵・里の曙」が詰められている。

 竹田町長が式典の様子を「名前が彫られたボトルは本人にも家族にも好評。100歳の記念として喜ばれている」と話すと、平島社長は「初めて耳にした。元気な100歳の声が聞けた気がする。やりがいがある」と感慨深げに答えていた。

 2019年に始まった記念ボトルの贈呈は、9日までに35人が受け取っている。家族が集まった式典では、ボトルに刻まれた名前をしみじみと見つめる家族の感慨深い姿が見受けられることも。

 今年記念ボトルを受け取った家族の一人は「床の間に飾って大事に取っておく。封を切ることはないかもしれない」と話していた。