県内最高111歳 勝末コさん(瀬戸内町)祝福

県内最高齢の祝福を受けた勝末コさん(中央)=15日、介護老人保健施設せとうち=

新川支庁長が祝い状と記念品
長寿の秘訣「穏やかな性格」

 18日の敬老の日を前に県の職員などが15日、瀬戸内町の介護老人保健施設せとうちを訪れ、111歳で県内最高齢の勝末コさんの長寿を祝った。新川康枝大島支庁長が祝い状と記念品を贈呈。同町からも祝い金、家族や施設などから花束が送られ、多くの人から祝福を受けた。

 末コさんは、1912(明治45)年3月26日生まれ。同町勝浦出身。勝青好(せいこう)さんと結婚し、2男3女の子ども5人に恵まれ、孫が11人、ひ孫が10人いる。100歳を超えるまでゲートボールを続け、年初の書き初めでは「120歳」と書き、さらなる長寿へ意気込みを見せている。

 神奈川県から祝福に訪れた次女の山畑滝子さん(73)は「これからも元気で、まだまだ長生きしてね」と声を掛けた。末コさんについては「穏やかな性格が長寿の秘訣(ひけつ)。怒ったところを見たことがなく、いつも周囲の人に感謝していた」とし、「ゲートボールやカラオケ、詩吟など趣味も友達も多く、人と話すことが好きだった」と話した。

 今月1日の時点での県の調査によると、大正12年9月15日までに生まれた100歳以上の高齢者は1964人。新川大島支庁長は「県内の高齢者の励みになる。誰でも活躍できる県づくりに取り組んでいく」と語った。

 18日には、塩田知事らが出水市の県内男性最高齢者の與儀仁助さん(107)の祝福を予定している。