知名町合同金婚式

金婚の盃を交わす夫婦ら(知名町フローラル館)

 

「これからも幸せに」
結婚から50年祝う

 

 【沖永良部】1983年から続く知名町合同金婚式が15日、同町フローラル館であった。結婚から50年を迎えた夫婦7組(そのうち妻のみ2組)が出席。家族や来賓に祝福されながら、お互いの苦労を労った。

 合同金婚式は41回目で、これまでに982組を祝ってきた。今年度の対象夫婦は9組。

 今井力夫町長がエスコートし、金婚夫婦が入場。あいさつした今井町長は「50年の間多くの歴史を刻み、尽力してくれたおかげで現在の知名町がある。これからも夫婦手を取り合い末永く幸せに過ごしてほしい」と述べた。

 夫婦らは緊張した表情で金婚の盃を交わすと、お互いの顔を見合わせて笑顔になっていた。

 参加した横山彰さん(75)は「若い頃は楽しい毎日だった。今は孫と遊ぶのが楽しみ。運動しながら農業をして、できるだけ長生きしたい」。妻のオトヱさん(72)は「2人で協力して子どもを育て、家を建てることもできた」と語った。

 田中いよ子さん(71)は、体調の問題で夫の吉隆さん(80)が出席できなかった。「2人で参加したかった。19歳の時に結婚して、一生懸命子育てをしてきた。結婚生活を長く続けるのはやっぱり辛抱することだと思う」と話した。

 農家の奥山直武さん(70)は「50年間続くコツは、妻の言う通りにすること。そうすれば幸せになれる」。妻の三穂子さん(70)は「子どものおかげで一生懸命頑張れた。孫もできて今が一番幸せ。これからが第2の人生。仲良く畑をやっていきたい」と語った。

 式典後は、各種演芸で盛り上がった。