和泊町の山口好子さん元気に101歳

字の敬老会でお祝い状を受け取った山口好子さん(和泊町)

毎日通いタラソで運動、「大事なのは友達」

【沖永良部】和泊町の山口好子さんは、1922(大正11)年生まれの101歳。いまでも同町の海洋療養施設「タラソおきのえらぶ」に毎日通い、プールでウォーキングをしたり、利用者と水中バレーボールをしたりして楽しんでいる。

ゲートボールも現役のプレイヤー。毎週水、土曜日の2回、高齢者や障がい者のメンバーと一緒に汗を流している。3年前には、知人に誘われて町内の80歳以上54人が参加したグラウンドゴルフ大会に出場し、個人女子で優勝を飾った。「あの時はホールインワンが2回も出た」と笑顔で話す。

若い頃から体を動かすことが好きだったという山口さん。40歳の時、教員だった夫を亡くし上京すると、日本を代表するゴルフ場の一つ「小金井カントリークラブ」のキャディーの仕事に就く。有名人に帯同することもあり、その中にはゴルフ好きで知られる田中角栄元首相もいる。「せっかちでどんどん前に行ってしまう。余計なことは話さない人だった」と振り返る。

ゴルフ場で定年まで勤め、島に戻り、家を建てた。それからは老人会の活動に積極的に参加し、大島地区大会(郡体)のゲートボールやグラウンドゴルフの選手として活躍。タラソ通いは、施設が完成した2005年から続けている。

最近は、タラソで知り合った友達が作ってくれる黒ニンニクをショウガ湯と一緒に食べるのが日課。「好きなものは特にない。あるものは何でも食べる」とにっこり。今年に入ってからは、町民の投稿をきっかけにテレビ番組で全国に元気な姿が紹介され、町の人気者となった。

今月17日、新型コロナウイルスの影響で開催できなかった敬老会が、4年ぶりに町内の各字(あざ)で行われた。和泊字の敬老会に参加した山口さんは、敬老者を代表して前登志朗町長からお祝い状を受け取った。

多くの敬老者や来賓から握手を求められ、長寿を祝福してもらった山口さんは「本当にうれしい。同級生の友達はいなくなったけど、若い友達がいっぱいできた。こうやって楽しく過ごせるのは友達のおかげ」と語った。