奄美市「敬老の日」祝賀会

4年ぶりとなった「敬老の日」祝賀会に約400人が参加した(18日、奄美市名瀬)

奄美市少年少女合唱団は「きっとありがとう」など歌のほか感謝の言葉を伝えた(18日、奄美市名瀬)

健やかな長寿を願い

奄美市と市社会福祉協議会は「敬老の日」の19日、奄美市名瀬の奄美川商ホール(奄美文化センター)で祝賀会を開いた。4年ぶりの開催に、約400人の高齢者が出席。式典、余興のほか、参加者全員で体操するなど、長年の地域貢献への感謝とともに、健やかな長寿を願った。

安田壮平市長は「皆様はふるさと奄美の礎を築かれた」とあいさつ。長寿を祝うシマ唄の一節「千歳(ちとせ)ふる松ぬ 緑葉ぬ下に 亀ぬ唄すれば 鶴ぬ舞ゆり」を捧げた。

西公郎市議会議長は祝辞で「お元気な姿を見て、大変うれしく存じる。引き続き、経験に基づく知恵、力をお貸しいただければ」と敬意を表した。

「朝花節」で始まった余興は、奄美市少年少女合唱団による歌のほか、日本舞踊、太鼓演奏を開催。演舞を披露した大島高校書道部は、感謝と長寿を願った書「敬愛」を完成。ほかにもシマ口のラジオ体操、手指のリハビリ運動が催され、心身ともに満喫した様子だった。

児童らによる合唱の際、会場前列で「最高です。ありがとう」と声を掛けていた、奄美市名瀬安勝町の榮兼治さん(84)は「(祝賀会は)余興も楽しめたが、仲間や知人と会える場で、市職員の方とも話ができてうれしかった。今後も、こういった催しを開いていただければ」と語った。

全国で占める高齢者(65歳以上)人口の割合は29・1%(23年9月15日現在)。奄美市は先月末時点で、全人口に対し33・9%(1万3864人)となっている。