100歳永さん、元気に始打式

始打式を行う永さん


集落からは金一封も贈られ、親族や仲間らが祝福した

喜界町先内集落 敬老会で祝福
3度の食事が源、いつも前向きに

 喜界町先内集落で18日にあった敬老会のグラウンドゴルフ大会で、今年100歳を迎える永東順(ながい・とうじゅん)さんが始打式を務めた。県の発表によると、永さんは町内男性の最高齢に当たる。永さんの打ったボールが勢いよくグラウンドに転がると、会場は温かい拍手に包まれた。

 永さんは1923(大正12)年12月16日生まれで同町の出身。妻のえいさん(故人)と結婚後は、5人(男3人、女2人)の子宝にも恵まれた。3年前までは農家として働き、集落の清掃活動などにも積極的に参加した。一日3度の食事が元気の源で、三男の昭弘さん(66)によると、体調のいい日は玄関の掃除も自分で行うなど、いつも前向きさは変わらないという。

 永さんは自らの足でグラウンドに立つと、思い切りよくスティックを振り、豪快な一打を披露した。ボールがぐんぐんと前に転がると、親族や仲間からは大きな拍手が送られた。

 敬老会メンバーはこの後、百之台公園でピクニック。永さんも大自然に囲まれ、昼食や余興を満喫。ビンゴ大会で1位を獲得するなど、終始和やかな笑みをたたえていた。

 同行した前区長の積山泰夫さん(74)は「気品ある紳士で、思いやりを大切にする人。これからも集落の象徴として末永く元気に過ごしてほしい」と話し、昭弘さんは「大勢での外出は久しぶりで、本当にうれしそうだった」と振り返っていた。

 県の発表では、町内の100歳以上は女性11人を含む計12人。町の祝い状伝達式は15日に行い、親族による100歳祝いも既に済ませているという。