ペットの適正飼養啓発

タイヨー浦上店で行われたペット適正飼養啓発キャンペーン

奄美大島・徳之島 5か所でキャンペーン

 奄美大島と徳之島で21日、ノイヌ・ノネコ対策検討会の会員、関係団体によるペット適正飼養啓発キャンペーンが行われた。20~26日の動物愛護週間に合わせ実施されたもので、参加者はチラシなどを配り、飼い犬・飼い猫の適正飼養を呼び掛けた。

 キャンペーンは、同検討会会員の環境省、県、各自治体などに加え奄美猫部、奄美野鳥の会、奄美哺乳類研究会、徳之島虹の会など関係団体も協力。奄美市名瀬と瀬戸内町、徳之島町、天城町、伊仙町の計5か所で開催した。

 奄美市名瀬浦上町のスーパータイヨーで行われたキャンペーンには8人が参加。「犬は正しく飼いましょう」ののぼりを掲げ、買い物帰りの客に声を掛け、チラシやティッシュを渡し適正飼養を訴えた。

 3年前に単身赴任してきたという秋元哲(てつし)さん(55)は「街中で猫を見ることはない。アマミノクロウサギ観察で山に入ってもノネコを見かけたこともない。これまでの努力で改善されていると感じる」と話した。

 名瀬保健所の田島義徳衛生・環境室長は「ノネコが希少生物を捕食することがある。猫は室内飼い、犬はリードでつないで」と訴えた。

 同保健所管内では現在6匹の犬を収容、奄美市の一時保護施設では複数匹のノネコが保護されているという。