奄美署など 交通安全運動出発式

節田小学校児童も出席し行われた交通安全運動出発式(22日、奄美パーク)

「ルール守り、ゆっくり走って」
節田小児童も参加

 秋の全国交通安全運動(21~30日)に合わせ奄美署(久保田昌二署長)は22日、同市笠利町の県奄美パークで出発式を行った。近隣の節田小学校(池田誉校長、児童32人)の児童4人を含む警察・行政関係者など約40人が参加。児童代表が「交通ルールを守る。自転車に乗る時はヘルメットをかぶる」と宣言した。式典後、パトカーや奄美市教育委員会のスクールガード(青パト)が一斉にパトロールに出発した。

 久保田署長は「管内でも死亡事故が発生している。事故件数も前年比12件増の50件。飲酒による事故や重体となる事故もあった」と警鐘を鳴らし、運動期間中の重点事項として①子どもや高齢者など歩行者の安全確保②夕暮れ時と夜間の交通事故防止、飲酒運転の根絶③自転車のヘルメット着用、交通ルールの順守―などを挙げた。

 安田壮平奄美市長は「通学路の安全確保に関係機関との連携を図る」と話した。

 交通ルール順守の宣言を行った節田小学校6年の朝聖翔(しょうと)君(11)は「通学路にある押しボタン式の信号で時々止まってくれないことがある。少しゆっくり走ってほしい」とドライバーに呼び掛けた。

 同校区交通指導員の竹山はや子さん(71)も「空港施設などに向かう通勤車のスピードが速く、(歩道側が)青になっても無理やり走り抜けていくことがある。子どもはあいさつしている。交通ルールを守ってほしい」と語った。

 同署は30日までの期間中、パトロールを強化するなど交通事故ゼロを目指す。