伊仙町役場新庁舎が「開庁」

第1期工事完了で開庁し、25日から通常業務に入る伊仙町役場新庁舎=24日、伊仙町伊仙

テープカットで新庁舎の開庁を祝う関係者=24日、西側エントランス前

「町民が集い・憩う場に」
25日から通常業務へ

 【徳之島】伊仙町役場旧庁舎の「閉庁式」、新庁舎第1期工事の完了・移転に伴う「開庁式」が24日午後にあった。新庁舎開庁式では、安全供用の神事に続き、「町民が集い・憩う場、町発展への議論の場」などの拠点化にも期待が寄せられた。児童生徒代表も交えたテープカットの後、一般対象の内覧会もあった。25日午前8時半から通常業務を開始する。

 旧庁舎の南側隣接地(同町伊仙)に第1期工事の新庁舎本体工事がこのほど完了。基本コンセプトは①開放的で住民に親しまれる庁舎②住民の安心安全の確保③高度情報化社会への対応④環境に配慮した庁舎。規模は鉄筋コンクリート造4階建て延べ床面積3362・6平方㍍(整備中含む)。

 バリアフリー対応のエレベーター1基を設置。1、2階は住民への各種窓口業務や各事業課、3階に総務課、町長室、教育委員会、4階には町議会議場や選挙管理委員会などを配置した。建設総事業費は23億2284万4千円(国の市町村役場機能緊急保全事業債など活用)という。

 新庁舎ロビーであった開庁式には、町当局や町議会、設計・建設関係事業者など約70人が出席。大久保明町長はあいさつで「超近代的な庁舎と思っている。何よりも町民の憩いの場、集いの場。伊仙町をどうしていこうか論議して考える場。皆さまと共に前進していきたい」と協力を呼び掛けた。

 新庁舎の西側エントランスの前で、児童生徒代表の米田詩妥(うた)さん(面縄小6年)と中村健心さん(犬田布中3年)らも交え関係者10人でテープカット。一般住民にも庁舎内を公開した。焙煎し立ての「徳之島産コーヒー」の記念特売もあった。

 新庁舎建設事業では引き続き、旧庁舎解体も並行して第2期工事(多目的ホールや正面エントランス、駐車場整備)などを継続。全事業の完工は来年9月頃の見込みという。