奄美市と群馬県青少年交流事業

群馬県みなかみ町の児童らのダンスも披露された「青少年交流事業」のお別れ式(24日、奄美市笠利町中金久)

笠利町の公民館で開催
お別れ式で次回再会を約束

 奄美市と群馬県みなかみ町による青少年地域間交流事業が21日から始まり、最終日を迎えた24日、同市笠利町中金久の笠利公民館でお別れ式が開かれた。両地区の小学校5・6年生30人とみなかみ町の児童を迎えたホームステイ先の保護者らが出席。児童たちは友達らとの別れを惜しむとともに、次回再会を約束した。

 同事業は2000年、旧笠利町(現奄美市)と群馬県の旧新治村(現みなかみ町)が、相互の町の発展を担う青少年育成を目的に開始。夏の交流(笠利地区)、冬の交流(みなかみ町)と両地域で開催。これまで両町の児童による交流事業だったが、今年度から名瀬、住用地区も対象となり奄美市から8校14人が参加。みなかみ町の4校16人と4日間、外金久海岸でカヌーなど海洋スポーツ、漂着ごみ調査など体験、交流を図った。

 式では児童を代表し、みなかみ町立桃野小学校6年の湯沢平君(12)、同校5年の髙橋悠真君(10)があいさつ。2人は4日間の生活にお礼を述べるとともに「奄美の海はきれいだった」「バナナボードが怖かったけど楽しかった」などと話し、「(次回、交流事業が開催予定の)来年2月の群馬に来る際、奄美大島の冬で暑いと思うくらいの厚着で来てください」と笑顔で呼び掛けた。

 奄美市名瀬の野田信之さん(51)、真由美さん(52)夫妻は、同市笠利町の実家を湯沢君、髙橋君のホームステイ先とし、奄美小5年の啓太郎君(10)と参加。信之さんは「かわいい子には旅をさせろではないが、行政が主体で安心して子どもを送り出せ、迎えられる。保護者同士の交流も図れて良い企画だと思う」と話した。

 冬の交流は、みなかみ町で、2月9日からの5日間を予定している。