西郷隆盛・敬天愛人の会 御霊祭り

出席者を前にあいさつをする西郷隆盛・敬天愛人の会の平山徳廣会長


演武を奉納する薬丸自顕流顕彰会東京道場の人たち


舞踏奉納をする東京奄美会の女性部有志

直系四代目も参列

 【東京】西郷隆盛・敬天愛人の会(平山徳廣会長)はこのほど、大田区南千束の洗足池畔で「西郷南洲・勝海舟並びに御一統の御霊祭り」を開催した。式典には、西郷隆盛直系四代目・西郷吉太郎さんも夫妻で参列。その後、約80人による懇親会が行われ、参加者らは交流を深めていた。

 「御霊祭り」は西郷隆盛の命日(9月24日)直前の日曜日に合わせたもので、32回目。17日にあったもの。厳しい日差しの中、「西郷南洲留魂祠」前に約80人が集まった。内弘志相談役による「敬天愛人の教え」遺訓唱和に続き、平山会長は「明治維新は、『西郷革命』とも言えるもの。これからも西郷さんについて学んで、次代へ伝えていきたい」と語った。

 来賓として妻・恵美子さんと共に参列した西郷吉太郎さんがあいさつした。ほか、三州倶楽部・横田捷宏会長、関東鹿児島県人会連合会・原口悟郎会長らが言葉を寄せた。その後、千束八幡神社禰宜(ねぎ)を斎主に神事へ。玉串奉奠(ほうてん)などが執り行われた。

 厳かな神事終了後、一同は隣接する「勝海舟ご夫妻奥津城(墓所)」へ移動、平山会長に合わせて拝礼した。また、薬丸自顕流東京道場による演武が奉納され、勇壮な武芸に接した参列者は維新に思いをはせていた。ほか、東京奄美会女性部の関初枝さんらが踊りを奉納した。

 参列者は、品川区上大崎の三州倶楽部に場所を移して直会(懇親会)へ。会歌「偉人・西郷隆盛」を清水健一さんの指導で全員で唱和。初参加者の紹介や、司会を務めた小坂田上さんによる「島のブルース」「おはら節」などで会場は盛り上がっていた。