観光物産連 インバウンド向け資料完成

『AMAMI―OSHIMA,WORDS ON NATURE』を手に、杉岡秋美理事(左)と自然写真家の常田守さん

“Banzai Crab”と命名され掲載されている、ヒメヤマトオサガニの写真

奄美の自然、英語表記統一へ
あまみ大島観光物産連盟

 (株)あまみ大島観光物産連盟(有村修一会長)は26日、県大島支庁記者クラブで会見し、奄美の自然を英語で伝えるインバウンド(訪日外国人観光客)の自然観光用資料『AMAMI―OSHIMA,WORDS ON NATURE』の完成を発表した。複数存在する英語名や、英語名のない動・植物が多く、奄美の自然を英語で伝える時の混乱を解消する資料。地元監修メンバーの同連盟、杉岡秋美理事(70)は「インバウンドの観光客に対応できるよう、表記を統一するきっかけとして作成した。エコツアーガイドや通訳案内士に活用してほしい」と語った。

 観光庁の「2022年度地域観光資源の多言語解説整備支援事業」の支援を受け、約1年を掛け完成。同庁から英語のネイティブライターなどが派遣され、現地で取材し解説文を作成。自然写真家の常田守さん(70)やネイチャーガイド、通訳ガイドなど5人の地元メンバーが監修し、英語名などを決めた。ヒメヤマトオサガニは万歳をするような仕草から“Banzai Crab”と命名している。

 同資料は表紙を除き、レターサイズの200ページ。解説付きの70種を含む、動・植物約350種を掲載している。エコツアーガイドや通訳案内士の外国人観光客案内や、インバウンド向け自然観光宣伝資料としての活用を想定している。

 多くの写真を提供した、常田さんは「旅行関係など観光事業者にも使用してもらい、奄美の観光の発展につながってほしい」と話す。

 配布方法は▽方式=クラウド経由でPDFファイル配布▽対象者=エコツアーガイドと通訳案内士の希望者、奄美大島観光関連業者など同連盟が適当と認めたもの▽申し込み方法=メールにて利用者名、所属、職業、利用目的、電話番号、メールアドレスを明記の上申し込み▽問い合わせ・申し込み=杉岡理事電話090・2157・3111、e-mail:info@amamiguide.co.jp。