群島の農業・農村振興に活用

「あまみトロピカルアイランドWAON」寄付金贈呈式で県大島支庁農政普及課の川越課長(右)に目録、イオン九州鹿児島事業部の井上部長に県からの感謝状が贈られた

「トロピカルWAON」利用金額の一部166万円寄付
イオン九州 県大島支庁に

 イオン九州㈱は、「ご当地WAON(ワオン)」の一つ「あまみトロピカルアイランドWAON」利用金額の一部を、奄美群島の農業・農村振興に活用してもらおうと県に寄付した。29日に県大島支庁で寄付金贈呈式があり、2022年度寄付金総額166万6693円の目録が手渡され、県からは感謝状が贈られた。

 寄付金贈呈式は支庁4階会議室であり、イオン九州からは井上武男・鹿児島事業部長とイオンプラザ大島店の谷川祐一店長、大島支庁からは川越尚樹・農政普及課長が出席。

 寄付金贈呈で井上部長は「利用金額の0・1%を贈呈しており、お客さまから預かった金額。奄美群島の産業振興、地域活性化に活用してほしい」とあいさつ。川越課長は「農業・農村振興に多大な貢献を頂いている」と感謝し、知事からの感謝状を贈った。

 WAONは、イオングループが発行する電子マネー。イオン九州は11年に県と包括連携協定を締結し、14年12月に「あまみトロピカルアイランドWAON」カードの発行を開始。今回の寄付金を含めた累計寄付金総額は892万8385円に達している。

 寄付金は、群島の市町村や関係機関・団体で構成される奄美群島農政推進協議会に活動助成金として交付、活用されている。22年度の活用実績では、販売戦略強化では▽かんきつ振興大会開催など銘柄確立に向けた取り組み▽テッポウユリ新品種「咲八姫(さくやひめ)」導入推進など「えらぶの花」販路拡大などに向けた取り組み▽沖縄本島向けの農産物流通調査、農業・農村振興施策の推進ではサトウキビと肉用牛の耕畜連携による粗飼料確保に向けた新たな取り組み(「ハカマロール」生産)がある。