熱心にメモを取り、ピタヤを味わう参加者
色も甘さも参加者らを驚かせたピタヤ。幸治さんが考案した当日のメニュー
【東京】新宿タカノフルーツパーラーでこのほど、昨年商標登録したピタヤ(ドラゴンフルーツ)「徳之島宝赤(ほうせき)」の試食会が開かれ、訪れた参加者らは完熟で収穫された甘いピタヤに舌鼓を打った。徳之島から「徳之島ピタヤ研究会」の会長を務める米山寿八郎さん、県大島支庁徳之島事務所農業普及課の能口憲彦さんが上京、ピタヤの特性や徳之島の農家の人たちの魅力をビデオや写真で紹介した。
老舗フルーツ専門店の同店では、フルーツカルチャースクールを開催、フルーツの選び方、おいしい味わい方などを提案している。この日は、白と赤とピンク、3種類のピタヤが提供された。白ピタヤのスムージー、3種食べ比べ、季節のサラダ、ピタヤフルーツサンドイッチ、3種のフリッター、パフェと、ピタヤの魅力を追求したレシピで紹介され、参加者らは、それぞれのピタヤの味わいを楽しんだ。
途中質問コーナーも。「どうしてピタヤ栽培に力を入れたのか」の質問があり、「長年おいしいピタヤ作りを研究してきた会がある、霜が降りないので露地栽培ができる、風に強い、収穫して出荷するまで日持ちがする」などの特徴が説明された。また「徳之島に行くのはどの季節がいいか」との問いもあり、「夏は6月から9月まで海に入れるのも魅力だが、徳之島には闘牛もある」など、PRもあった。
会には、昨年も来たという常連の顔も。小松雅也さん(35)、鈴木淳也さん(38)は、会社の同僚に誘われて参加、「甘味が強くて、初めての味。ドラゴンフルーツのイメージが変わった」「ピタヤはこれまでフルーツの概念だったが、料理にも合わせられることを知った。徳之島の農家の人たちが大自然の中で向き合っている姿に感動した」と満足げだった。
メニューを考案したパーラー営業部本店5課カルチャー担当の幸治真純(こうじますみ)さんは「徳之島のピタヤは香りと、甘さが素晴らしい。ピンクは珍しく、ゼリー状になる面白い食感だと思う」と話した。