かごしま国体7日開会式

会期前競技で優勝した体操の成年男子。塩田知事は本大会での「天皇杯、皇后杯の獲得を目指す」と意気込む

コロナから「再生と飛躍」の象徴に

 【鹿児島】特別国民体育大会(燃ゆる感動・かごしま国体)は7日、鹿児島市の白波スタジアムで総合会開会式がある。鹿児島での国体開催は1972年の太陽国体以来51年ぶり。24年からは「国民スポーツ大会」と名称が変わるため「国体」としては最後の開催となる。20年開催予定が新型コロナウイルス感染症の影響で3年間の延期を経ての開催となり、大会会長の塩田康一知事は「コロナ禍からの再生と飛躍の大会にしたい」と意気込みを語る。

 総合開会式は午後0時半から、タレントの恵俊彰さんが司会し、県内で活動する団体のパフォーマンスや映像で鹿児島の魅力を発信する。大会イメージソングを歌う辛島美登里さんの歌にのせてイメージソングダンスの披露などがある。

 午後2時31分からの式典前演技では鹿児島の歴史や自然、文化などを表現した演技を、小学生から一般までの県民約1700人が披露。奄美からも大島高校ダンス部・新体操部が参加する。

 午後3時23分からの式典では全国各地の選手団が入場行進し、県内全市町村をリレーしてつないだ炬火(きょか)が点火される。重量挙げ成年男子96㌔級の下原卓朗選手(明桜高教)と陸上成年女子5000㍍競歩の大山藍選手(鹿児島女高)が選手宣誓をする。

 正式32競技、特別1競技が8日から17日まで、県内各地で開催される。奄美ではトライアスロンが天城町(8日)、相撲が奄美市(13―15日)で開催される。奄美での国体開催は初めてであり、塩田知事は「奄美の人たちが全国レベルの大会を身近に感じ、また全国の人が奄美に足を運んでその魅力を感じてもらえる絶好の機会」と話す。

 9月16―24日まで水泳、体操、レスリングなどの会期前競技が実施され、鹿児島は体操の成年男子が初優勝するなど好成績を収めている。塩田知事は「天皇杯、皇后杯の獲得を目指したい」と抱負を語っていた。