午前11時30分、号砲とともに一斉に海に飛び込む成年男子の選手たち
【徳之島】「燃ゆる感動かごしま国体」のトライアスロン競技は8日、天城町の松原漁港特設会場を発着点に全長55㌔のコースで行われた。成年男子に90人、同女子に84人の計174人の鉄人たちが全国から出場し限界に挑んだ。男子は、滋賀選抜の内田弦大が1時間59分50秒で優勝し、女子は東京の江田佳子が2時間15分51秒で頂点に立った。鹿児島県勢4人は、佐藤錬(男子)と中山彩理香(女子)が粘りのレースで準優勝。男子の原口大空は66位、女子の一松菜央は3種目のランで途中棄権した。
女子では、スイムで10秒差の3位につけた中山が、バイクでも先頭集団をキープ。ランでは41㍍の高低差がある得意の上りで仕掛けたが、トップと16秒差の2時間16分7秒のタイムで惜しくも優勝はならなかった。
男子は、7位でスイムを上がった佐藤がバイクで猛チャージ。1位でランに入ったが、海外から帰国後すぐに来島する過密なスケジュールと過酷な暑さに苦しみ、1位と45秒差の2時間00分35秒でゴール。熱中症の症状に襲われながらも2位を死守した。
白井克昌監督は「コンディション調整の難しさとかはあったが、みんな持てる力は発揮できた。プロとして魅せるレースはできたし、今後に期待できる内容だった」と選手をねぎらい、「目標である天皇杯は獲得できたし、地元住民や中学生たちの応援は本当に励みになった」と感謝した。
入賞者は次の通り。
【成年男子】①内田弦大(滋賀)1時間59分50秒②佐藤錬(鹿児島)2時間00分35秒③望月満帆(山梨)2時間3分25④前田凌輔(三重)2時間3分42秒⑤小林祐也(群馬)2時間4分34秒⑥定塚利心(石川)2時間5分25秒⑦湯村天星(岐阜)2時間5分47秒⑧石関玲於(佐賀)2時間6分6秒
【成年女子】①江田佳子(東京)2時間15分51秒②中山彩理香(鹿児島)2時間16分7秒③福岡啓(福井)2時間16分52秒④平泉真心(愛知)2時間17分19秒⑤丹野惠梨香(埼玉)2時間18分46秒⑥松本文佳(佐賀)2時間19分28秒⑦堀田茉彩(千葉)2時間19分41秒⑧石田凪帆(静岡)2時間20分23秒
【天皇杯】①鹿児島②東京③滋賀④山梨、福井⑥愛知、三重⑧栃木、埼玉、佐賀
【皇后杯】①東京②鹿児島③福井④愛知⑤埼玉⑥佐賀⑦千葉⑧静岡