奄美の相撲の歴史と民俗講演

満席となる71人が視聴した講演会

 

 

講演をする、琉球大学の津波高志名誉教授

 

 

「国体相撲が盛り上がる一助に」
琉球大、津波教授

 

 燃ゆる感動かごしま国体相撲競技会開催記念「日本一土俵が多い島 奄美大島~奄美相撲の歴史・文化~」(奄美市教育委員会主催)は9日、奄美川商ホール2階会議室であった。琉球大学の津波(つは)高志名誉教授が講師を務め、奄美の相撲の歴史と民俗や沖縄の相撲と奄美の相撲の違いなど、歴史や文化の変化などを交えながらの講話があった。

 会場では、一般参加者の定員60人に対し、飛び込みを含め71人が視聴。用意した座席は満席となった。

 津波名誉教授の講演は、奄美と沖縄の相撲の違いについて写真を交えながら、歴史や文化の変化の背景を説明。戦前と戦後の土俵や取り組みの変化などの説明もあった。

 津波名誉教授は「相撲の歴史や文化の変化を知り、興味を持ってくれればうれしい。奄美が会場となる相撲競技が盛り上がる一助になれば」と語った。

 奄美市名瀬から夫婦で参加した、上原幸三郎さん(68)は「奄美の相撲の文化論を聞きたくて参加した。講演は楽しく、相撲の歴史など参考になった」、妻の恵美子さん(67)は「奄美の相撲が盛んな理由やスポーツ文化の発展など、文化の変化に歴史的な背景があることがよく分かった」と話した。