天皇杯獲得、初の組手団体V

目標だった天皇杯を手に笑顔の里島会長(右)と仁木監督(提供写真)

里島会長率いる鹿児島県勢が快挙 国体空手道競技
大会成功裏に「素晴らしい一日に」

 特別国民体育大会(燃ゆる感動かごしま国体)の空手道競技が10日、薩摩川内市のサンアリーナせんだいであり、3日間の日程を終えた。奄美市の輪内心道館代表師範で県空手道連盟の里島正志会長率いる鹿児島県勢は、組手団体で初優勝に輝き、目標だった男女総合1位の天皇杯を獲得した。歴史的な快挙に里島会長は「人生にとって忘れられない日、素晴らしい一日になった」と喜びを語った。

 鹿児島県勢の組手団体は10日、3回戦で岐阜に2―0、4回戦で佐賀に2―2(内容勝ち)、準決勝では山梨に3―1と接戦が続いた。決勝では京都に先鋒(せんぽう)、中堅戦で勝ったものの次鋒、副将戦を落とし2―2。全員が固唾(かたず)をのむ中、大将戦では帖佐が15―6で京都の中島を下し、鹿児島県勢に初の栄光をもたらした。

 この他、個人戦の形・組手では、準優勝が4人、3位が2人、4人が5位と出場全10選手が入賞を果たした。女子は皇后杯2位にも輝いた。

 里島会長は今年5月に新会長に就任し、大会運営を含めたマネジメントに携わってきた。天皇杯の獲得を最大目標に、奄美市笠利町出身の仁木孝博監督(鹿児島城西高教)や選手らが一丸となって夢の実現を目指してきた。

 里島会長は「選手を含む関係者には、必ず総合優勝しようと言霊のように言い続けてきた。日本一を実現してくれた選手にはありがとうと言いたい」と万感の思いを述べ、「スタッフ、役員、監督、選手、オール鹿児島で挑んだ関係者全てに感謝したい」と大会を成功裏に導いた関係者に感謝の気持ちを示した。