徳之島町花徳浜で WSL世界戦・アジア予選開幕

徳之島で開幕したサーフィンのWSL世界戦に向けた20歳以下のアジア予選の最終戦=12日、徳之島町花徳浜

20歳以下サーファーらが熱戦

 【徳之島】WSL(ワールドサーフリーグ)世界戦に向けた20歳以下のアジア予選の最終戦「TOKUNOSHIMA TOWKIDS CHALLENGE」(徳之島町サーフィン大会実行委員会主催)が12日、同町花徳浜で開幕した。国内外からエントリーのプロジュニア(定員男子24人・女子16人)らがライディング・テクニックを競っている。14日まで。

 徳之島町は町夏祭りイベントの一つに、同町花徳浜を中心としたサーフィン大会を長年開いている。サーフスポットとしての国内外への知名度は低い。WSLジュニアイベント初開催へのきっかけは、同島の世界自然遺産登録と、ローカルサーファーでもある同町おもてなし観光課の吉田広和課長らとの接点によるもの。

 高岡秀規町長(同大会実行委会長)も「花徳浜は美しい砂浜が南北1㌔ほど続くサーフスポット。このビーチで世界トップリーグのWSLが運営する世界大会につながるジュニア・アジア予選大会が盛大に開催されることはうれしい」と誘致を決断。

 そして「オリンピック正式種目になったサーフィンを通じ、世界で活躍する選手を目指す若者の夢と希望の舞台に。また、世界に誇れる島の魅力を子どもたちが感じ、次世代にこの自然を守りつなぐ環境教育に」(webあいさつ)など意義と期待を表明している。

 予選大会初日の波の状況は、台風15号の余波もあってか「絶好のコンディション」(関係者)となった。真っ黒に日焼けしたプロジュニアたちは、関係者や見物客など約100人が見守る中、ヘッドオーバーのベストウエーブを見極めて乗る豪快なライディング・テクニックを競い合った。

 同大会コンテストディレクター(統括責任者)の河合繁輝氏(52)は「(花徳浜は)日本有数の効率の高い波形の立つポイント。サーフィンがオリンピック種目となったことで、国の方もメダルを獲れる選手を育てたいと急転回している。この島からもオリンピック選手を目指す子どもたちが出てほしい」とも話した。

 2日目13日は午前7時~午後3時頃まで、最終日14日は正午頃まで予定。両日は16歳以下のジュニア育成を目的にした「キッズチャレンジ大会」も併催する。大会専用サイトでライブ中継も行う。