豪クルーズ船初寄港

歓迎セレモニーで諏訪副市長らと談笑する船長ら(13日=名瀬観光船バース)

乗客66人全員が観光へ
名瀬港バース 歓迎セレモニーも

 オーストラリア船籍の国際観光クルーズ船「コーラルアドベンチャラ―」(全長94㍍、5536㌧)が13日早朝、名瀬港観光船バースに入港した。奄美大島への寄港は初めて。同市の諏訪哲郎副市長らが花束や記念品を贈り、「島の伝統文化に触れて奄美を楽しんで」と歓迎の言葉を伝えた。

 同船は乗客66人をのせて7日に福岡を出港、長崎~下甑島~鹿児島~屋久島へ寄港し午前6時半、名瀬港に入港した。当初予定されていた諏訪之瀬島へは、うねりの影響があり寄港しなかった。

 乗客全員は、しまバスの運行する大型バス2台に乗り込み、県奄美パーク~大島紬村を回るツアーに。午後は、マングローブパークのカヌーツアーに出掛けた。

 午前10時から歓迎セレモニーがあり、 紬美人の中西奈津美さんらがマーク・ニール船長らに花束を贈呈。諏訪副市長は「奄美はサンゴの海に囲まれ動植物の森に覆われた島。大島紬など独自の伝統文化がある。黒糖焼酎などの飲食にも触れてほしい」と話し、「ありがとさまりょうた」とあいさつすると、船長もお辞儀で答えていた。

 諏訪副市長から入港記念プレートが渡されると、船長は、オーストラリア産の植物原料で作られたボタニカルジンを返礼品として贈った。

 夕方は輪踊り、六調などによる送迎セレモニーが行われ、ケミカルライトが振られる中午後7時頃出港した。沖永良部(14日)~与論(15日)~沖縄各島を経て台湾に向かう。

 国際クルーズ船の与論島への寄港は初めてとなる。