WSL世界戦アジア予選

アジア予選の最終戦「プロジュニア」男子ファイナルで、積極的に波を捉え終始リードした長沢侑磨選手=14日、徳之島町花徳浜
各部の優勝者たち。(左から)プロジュニア男子の長沢、キッズチャレンジの岡野、プロジュニア女子・キッズの池田
キッズチャレンジ準優勝の山田佳那さん

男子は長沢(千葉)、女子は池田(静岡)がV
快晴下で台風余波に乗る
徳之島町

【徳之島】ワールドサーフリーグ(WSL)世界戦への20歳以下アジア予選の最終戦「TOKUNOSHIMA TOWN KIDS CHALLENGE」(徳之島町サーフィン大会実行委員会主催)3日目・最終日の14日、同町花徳浜(けどくばま)で準決勝以上があった。プロジュニア男子は長沢侑磨(17)=千葉県、アジア・ランキング5位=が決勝でインドネシアの選手=同2位=を終始リード。同女子は池田美来(15)=静岡=が前日の16歳以下「キッズチャレンジ」との2冠を達成した。

徳之島町が誘致し初開催された同アジア予選最終戦は、徳之島最大のサーフスポット花徳浜で12日に開幕。絶好の快晴下に台風の影響で高いうねりが押し寄せる絶好のコンディションとなり、アジア予選の「プロジュニア」(20歳以下)に30人(男子24人、女子6人)がエントリー。併催の「キッズチャレンジ」(16歳以下)には14人(男子12人、女子2人)が挑んだ。

2・5㍍前後の波(波浪注意報発表中)=14日=のリップ(上の部分)を滑って抜ける「フローター」といったハイレベルな技術もふんだんに駆使。国際審査員らに日頃鍛錬したライディングテクニックをアピールした。最終日は近くの児童たちや家族連れなど約100人が観戦に訪れた。

アジア代表はこれまで各予選総合成績などランキングで決定される。

一方、13日の「キッズチャレンジ」の女子の部には、小学3年生からサーフィンを始め6年生から熱中しているという奄美市笠利町の山田佳那さん(赤木名中2年生)が果敢に挑み準優勝の実績を刻んだ。「2人だけだったが、大好きな憧れの先輩・池田美来さんと参加(対戦)できてうれしい。コンディション的にはビーチブレイクの波が高く怖さも感じた。高校2年までにはプロになりたい」と決意を語った。

結果は次の通り。

【プロジュニア】▽男子 ①長沢侑磨(17)=千葉県②パジャール・アリヤナ・マデ(19)=インドネシア③山本來夢(20)=静岡県、和氣匠太朗(20)=千葉県▽女子 ①池田美来(15)=静岡県②川瀬心那(19)=三重県③馬庭彩(20)=神奈川県、鈴木莉珠(16)=千葉県

【キッズチャレンジ】▽男子 ①岡野漣(14)=神奈川県②宮原蕾斗(13)=宮崎県③国重波音(14)=神奈川県、宇野雅晴(11)=宮崎県▽女子 ①池田美来(15)=静岡県②山田佳那(14)=奄美市