市議選告示まで1週間

告示まで1週間。国道58号の歩道橋には、投票日を告知する横断幕が掲げられている

定数22に24人立候補か
現職勇退相次ぎ、新人乱立

任期満了に伴う奄美市議会議員選挙は22日の告示(同29日投開票)まで1週間に迫った。定数22に対し、現職13人、新人11人の計24人が立候補の動きを見せており、少数激戦となりそう。すでに後援会事務所の立ち上げや、あいさつ回り、朝の辻立ちなどの動きも活発化。5日には、市議会9月定例会が閉会、現職も準備を本格化させている。

市議会は現在、22議席のうち4議席が空席で現職は18人。うち4人が勇退、立候補を予定していた1人も体調不良により出馬を断念した。新人は11人が立候補を予定する乱立状態で、選挙結果次第では定数の半分を新人が占める可能性もある。

立候補を表明している24人を政党別にみると、自民5、公明4、共産1、無所属14。地域別では、名瀬18、住用2、笠利4。4年前の前回選と比較すると、政党別では自民5減、共産1減、公明は同数だった一方、無所属は新人が増えたこともあり7増。地域別は名瀬が2減、住用と笠利は1増となっている。

年代別では、20代1、30代1、40代4、50代6、60代8、70代3、80代1で、最年少は29歳となっている。女性の立候補予定者は2人で前回と同じ。

立候補予定者は▽人口減少対策▽経済・雇用対策▽観光振興▽子育て・教育環境の充実▽医療・福祉サービスの向上―などについてさまざまな公約を掲げている。このほか、自然環境の保護や安全保障などについても論戦が繰り広げられそうだ。

立候補の届け出は22日午前8時半から午後5時まで市役所5階大会議室で受け付ける。

選挙戦となった場合、投票は29日午前7時~午後6時まで市内33か所で行われ、同8時から名瀬小学校体育館で開票される。

9月1日現在の選挙人名簿登録者数は3万4402人(男1万6361人、女1万8041人)。前回選挙の当日有権者数は3万5617人(男1万6832人、女1万8785人)で、投票率は66・57%だった。