相撲競技を観覧された高円宮家の長女承子さま(左は南和文日本相撲連盟会長)
赤木名保存会の八月踊りも鑑賞
高円宮家の長女承子さまは13日から鹿児島県入りし、3日間の日程で特別国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」の競技を観覧、県内各地を視察された。最終日の15日、奄美市の名瀬運動公園サンドームで開かれた相撲競技に臨まれ、選手たちの取組を見守られた。
観戦後、龍郷町長雲の奄美群島国立公園ビジターセンター奄美自然観察の森を訪問。館内や展望台を案内した同施設指導員の川畑力さん(44)は「展望台からの帰り道、ザトウムシを見つけられ、踏まれないよう道の端に避けられていた」と話した。
奄美市笠利町の県奄美パークでは展示施設「奄美の郷」「田中一村記念美術館」をそれぞれ視察。「奄美の郷」イベント広場のステージでは、名瀬保健所による実際のハブを用いた生態説明が行われた。
地元3集落で発足した赤木名八月踊り保存会(盛末彦会長)は八月踊り「赤木名観音堂(かんのんぜ)」など披露。ステージ下で解説を務めた盛会長(72)も自ら「おもてなし」として踊り、承子さまは笑顔で手拍子を取られていた。
同パークをご出発される際、笠利小学校(上村江里香校長)の児童たちがシマ唄「行きゅんにゃ加那」を披露。盛会長は「子どもたち、保存会の参加者みんなに語り継がれる記念の一日となった」と話し、大勢の一般客らとともにお見送りした。