かごしま国体が閉幕

閉会式に入場する鹿児島県選手団=白波スタジアム

鹿児島は天皇杯、皇后杯とも2位
「国体」から「国スポ」へ

 【鹿児島】特別国民体育大会(燃ゆる感動かごしま国体)の総合閉会式が17日、鹿児島市の白波スタジアムであった。鹿児島は天皇杯(男女総合)、皇后杯(女子総合)ともに2位と好成績を残し、51年ぶり開催となった地元国体に華を添えた。

 7日に開幕し、11日間にわたって熱戦を繰り広げた。奄美でも「日本復帰70周年記念」と冠をつけ、奄美市で相撲、天城町でトライアスロンが開催された。鹿児島は剣道で成少年男女完全優勝するなど、多数の種目で優勝し、男女総合2161・25点、女子総合1079・75点を獲得。いずれも天皇杯、皇后杯を獲得した東京に次ぐ2位だった。

 閉会式では47都道府県の選手団が入場し、スタンドの地元小中学生が「おやっとさぁ」の掛け声で出迎えた。

 優勝した東京に天皇杯、皇后杯が授与され、大会会長の遠藤利明・日本スポーツ協会会長が「鹿児島県選手の活躍が大会を大いに盛り上げ、全国の方々に勇気と感動を与えた」とあいさつした。

 大会の炬火(きょか)が剣道成年男子の下橋和彦選手、なぎなた成年女子の田口真耶選手から、特別全国障害者スポーツ大会に出場する春田ゆかり選手、荒平楓選手に引き継がれた。

 「国民体育大会」の名称は今大会が最後となり、来年からは「国民スポーツ大会」と名称が変わる。鹿児島の塩田康一知事が国体旗を返還し、新たな「国スポ旗」として佐賀の山口祥義知事へ授与された。

 特別全国障害者スポーツ大会(燃ゆる感動かごしま大会)は28―30日の3日間、県内で開催される。