配食用小型電気自動車贈呈

贈呈された電気自動車「みずほ号」を囲み、(左から)藤野修一理事長、安徳和典福祉事業部長、福原章仁副町長、濱田益弘会長

「人と人を紡いで」
みずほ財団、潤生会(瀬戸内町)へ

 公益財団法人みずほ教育福祉財団は18日、瀬戸内町の社会福祉法人潤生会(藤野修一理事長)に、配食用小型電気自動車「みずほ号」を寄贈した。養護老人ホーム寿老園を訪れた同財団の安徳和典福祉事業部長は「心のこもった温かい食事を届けることで、地域の人と人を紡いでいってほしい」とあいさつし、電気自動車と目録を藤野理事長に贈呈した。

 同財団は2003年から、みずほファイナンシャルグループの役職員からの募金を主財源とし、配食サービスを行う団体へ「みずほ号」を寄贈。今年度は34団体から申し込みがあり、厳正な審査の結果、鹿児島県の3団体を含む全国16団体が対象となった。21回の累計で230台を寄贈している。

 寿老園の訪問配食サービスは、1日あたり昼食と夕食を120食、三つのルートで配食。藤野理事長は「利用者の約半数は寿老園から約1・3㌔の至近距離にあり、環境にやさしく、小回りの利く電気自動車は狭いエリアにも乗り入れができるため、活躍に期待している」などとお礼を述べた。

 贈呈式は潤生会を推薦した同町社会福祉協議会の濱田益弘会長や福原章仁副町長、入所者らが出席して行われた。

 安徳福祉事業部長は「配食にとどまらず、見守りなど必要なところに手を差し伸べ、地元に根付いた欠かせない存在になっていることが選考理由」と語った。