市美展「収蔵作品展」始まる

歴代の市美展最高賞受賞作品が並んだ収蔵展

歴代の最高賞一堂に
絵画、写真、書道35点

 奄美市美術展覧会(通称・市美展)の歴代の最高賞作品を一堂に集めた「収蔵作品展」が18日、奄美市名瀬の奄美川商ホール(奄美文化センター)2階ギャラリーで始まった。第3回(1983年)の有水基雄さんの絵画『午睡』」から、第41回(2023年)の渡洋子さんの写真『ハブ隊』」まで、過去の受賞作品の中から35点を展示。100号の大作から島の雰囲気漂う秀作まで、珠玉の作品がずらりと並んでいる。29日まで。

 奄美市、同市教育委員会、同市美術展覧会実行委員会が主催。奄美群島日本復帰70周年の節目に、市美展創設からの歩みを振り返る狙いで企画した。

 作品は、同実行委員会が1994年の第14回からグランプリにあたる作品を対象に購入を始め、これまでに集めた絵画26点、写真7点、書道2点を展示。遡って収蔵した93年以前の8作品を含め、購入を終了する第41回までの最高賞作品計35点が受賞年に沿って並べられた。

 この日は関係者らが見守る中、実行委員や受賞作家5人がテープカットを行い作品展は開幕した。会場には作家や愛好家らが次々と訪れ、歴代の逸品に見入っていた。

 久保井博彦・市美展実行委員長は「個性あふれる秀作を大勢の人に見ていただき、作家の思いや表現方法を感じ取っていただければ」と多くの来場を呼び掛けている。

 開館時間は午前9時~午後9時半。入場料無料となっている。