大島地区肉用牛振興大会

グランドチャンピオンに輝いた喜界町の(左から)「まあべりっく」「あざらしひめ2」「いつき」と生産農家ら(19日、和泊町の沖永良部家畜市場)

Gチャンピオン、団体戦ともに喜界町
3部門に58頭出品 和泊町で

 【沖永良部】第19回大島地区肉用牛振興大会(県経済農業協同組合連合会主催)が19日、和泊町の沖永良部家畜市場であった。最高賞のグランドチャンピオンには、第3部(父系群)で首席となった喜界町の大山祐輔さんと豊原芳宏さんが出品した「まあべりっく」「あざらしひめ2」「いつき」の3頭が選ばれ、団体も喜界町が制した。

 同大会は、各地区が持ち回りで3年に1度開催。前回は、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となり、大会は6年ぶり。また沖永良部島での開催は18年ぶりとなる。

 大会には、3部門に8地区の代表牛58頭が出品された。部門ごとの出品数は、第1部(若雌1区12~16か月齢)に19頭、第2部(同2区17~23か月齢)に18頭、3頭1組で競う第3部(父系群)は7組21頭。 

 審査は、県農政部畜産課畜産国際経済連携対策監の西中間公文審査長ら4人が行い、黒毛和種種牛審査標準等に基づき、体の大きさやバランス、毛並み、皮膚の弾力性などを確かめた。

 西中間審査長は「若雌の区は、発育や体積、体の伸びなど大変優れた個体が多かった。父系群では生育に若干差があった」と講評した。

 グランドチャンピオンに選ばれた豊原さん(67)は「グランドチャンピオンを目指してチーム一丸となって頑張ってきた。毎週の手入れを欠かさず行い、きれいに立つ練習もしてきた。牛が揃っていたので、いけると思っていた。若い農家を育て、次の大会でもトップを狙いたい」と喜んだ。

 各部入賞(1~3席)は次の通り。(敬称略)

 【第1部(若雌1区)】①「じゅら」(喜界町・西久代)②「ゆりひめ」(天城町・松山瑞生)③「まなつ」(伊仙町・美島陽介)

 【第2部(若雌2区)】①「あんみつひめ」(伊仙町・日高卓磨)②「にいさ」(喜界町・グローリーファームサカエ(株)グローリーファーム栄)③「ししとう」(与論町・叶敏典)

 【第3部(父系群)】 ①「まあべりっく」「あざらしひめ2」「いつき」(喜界町・大山祐輔、豊原芳宏、同)=グランドチャンピオン、萩原三笠杯=②「うめ3」「はなこ」「りぼんちゃん」(天城町・朝木祥二郎、太志帆、朝木理乃)③「まい」「はなはる」「さくら」(与論町・竹山きよ子、野口政和、光富広)

 【団体】①喜界町②天城町③伊仙町