3年8か月ぶり「かごしま焼酎を楽しむ会」

実行委員会事務局を代表してあいさつする喜界島酒造の杠さん

女性の参加者も多く鹿児島県産焼酎をソーダ割りなどで楽しんだ(いずれも提供写真)

福岡で黒糖焼酎もPR
参加者、お気に入り味わう

 「第30回かごしま焼酎を楽しむ会」が18日夜、福岡市のホテルで開かれた。福岡県に営業拠点のある鹿児島県の蔵元9社(奄美からは喜界島酒造㈱、町田酒造㈱の2社)が参加したが、新型コロナウイルス禍で3年8か月ぶりの開催に「待ってました」と多くの来場があり、お気に入りの銘柄を味わう姿が見られた。

 参加蔵元と県福岡事務所などが実行委員会を組織して開催。芋や黒糖といった鹿児島県産の焼酎や鹿児島の魅力を「福岡の皆さんに知っていただき、焼酎を楽しんでもらう」ことを目的にした。福岡と鹿児島が直接結ばれた九州新幹線の全線開通をきっかけに始まり、好評で年3回など数回開かれることもあり回を重ねたが、コロナ禍で中止が続いた。

 弁当付き焼酎飲み放題(参加費3000円)の楽しむ会では、実行委員会事務局を代表して杠(ゆずりは)正行さん(66)=喜界島酒造九州地区担当営業=があいさつ、「福岡は九州各地からの出身者が多く、焼酎へのなじみも深い。焼酎のおいしさやみんなで飲む楽しさを伝えたい。最近は香り系焼酎も人気があるので、さまざまな場面でお気に入りの銘柄の焼酎を飲んでほしい」と述べた。

 114人の参加(主催者発表)があり、女性の姿も多く見られた。参加者は各テーブルに出された各社自慢の銘柄の焼酎を水割りやソーダ割りなど好みの飲み方で楽しんでいた。長崎市からの参加者は「開催を楽しみにしていた。いろいろな銘柄の焼酎を楽しみたい」と笑顔だった。

 志布志市が観光情報やウナギなど地域の魅力をPRするとともに、さつま揚げや郷土菓子、県産鶏のローストチキンなど特産品の販売もあった。福岡在住の焼酎マイスターによる「前割り」(実際に飲む日の1日~数日前に事前に水で割っておく)の提供や、鹿児島県内で昔から楽しまれている「ナンコ」を紹介・体験するコーナーもあり、焼酎文化に触れる機会にもなった。