奄美市議選告示

立候補者24人のポスターが並んだ奄美市議選の掲示板

定数22に24人立候補
現職13、新人11の少数激戦

任期満了に伴う奄美市議会議員選挙が22日告示され、予想された現職13人、新人11人の計24人が立候補を届け出た。各候補者は出陣式などで第一声を上げ、29日の投開票に向けて定数22を24人で争う選挙戦がスタートした。

候補者を政党別にみると、自民5、公明4、共産1、無所属14。地域別では、名瀬18、住用2、笠利4。4年前の前回選と比較すると、政党別では自民5減、共産1減、公明は同数、無所属は7増。地域別は名瀬が2減、住用と笠利は各1増となっている。年代別では、20歳代1、30歳代1、40歳代4、50歳代6、60歳代8、70歳代3、80歳代1で、最年少は29歳となっている。女性の立候補者は前回と同数の2人だった。

同日午前8時半からの立候補届け出を済ませた各陣営は、選挙事務所周辺や公園で出陣式や出発式を行った後、市内各所で遊説活動を行った。各候補は第一声で「地域経済の活性化」や「人口減少対策」、「農業や観光などによる地域振興」「医療・福祉の充実」「教育環境の向上」「子育て支援の強化」などを訴えた。

今回は、現職候補が13人(前回17人)と大幅に減った一方、新人候補は11人(同7人)と増え、選挙結果にかかわらず新旧交代が進む状況となっている。政党公認候補も前回から大幅に少なくなったこともあり、各陣営とも「なかなか票が読めない」と警戒感を募らせている。選挙戦では低下が続く投票率も注視される。

23日からは市役所(2階市民・行政情報コーナー)、住用総合支所(3階会議室)、笠利総合支所(1階防災関係資料室)の3か所で期日前投票が始まる。投票時間は市役所が午前8時半~午後8時、住用、笠利の総合支所が午前8時半~午後6時。

投票は29日午前7時から午後6時まで市内33か所で行われる。開票は29日午後8時から名瀬小学校体育館で行われる。

21日現在の選挙人名簿登録者数は3万4413人(男1万6373人、女1万8040人)。地域別では、名瀬2万8857人、住用1023人、笠利4533人。

前回選挙の当日有権者数は3万5617人(男1万6832人、女1万8785人)で、投票率は66・57%だった。