全国闘牛サミットin伊仙

会場を熱狂させた「全国闘牛サミットin伊仙」の闘牛大会(全島一決定・左「黒龍王」)=22日、伊仙町ほーらい館


闘牛文化を共有する全国6県9市町の首長や闘牛関係者が結集し、エールを交換した

徳之島闘牛のド迫力堪能
6県9市町でエール交換

【徳之島】奄美群島日本復帰70周年記念「全国闘牛サミットin伊仙」の全島一・軽量級優勝旗争奪戦大会(伊仙町闘牛協会西部支部主催)が22日、同町なくさみ館であった。闘牛文化を共有する全国6県9市町の首長や闘牛関係者らがエールを交換後、最強の「全島一」タイトル戦含む計11組が激突。〝迫力度日本一〟と評される徳之島闘牛のド迫力を約3千人が堪能した。

全国闘牛サミットは1998年度に島根県隠岐の島町(旧西郷町)から輪番開催でスタート。伊仙町は2013年度以来10年ぶり3回目(徳之島内は19年度の天城町以来)の開催となった。

協賛闘牛大会のオープニングでは▽新潟県長岡市▽沖縄県うるま市▽岩手県久慈市▽徳之島町▽隠岐の島町▽天城町▽新潟県小千谷市▽愛媛県宇和島市▽伊仙町(開催輪番順)―の市町長や闘牛関係代表らがのぼり旗を掲げて〝土俵入り〟。闘牛文化を通じた交流の促進をアピールし合った。

ボルテージが高まり、県対抗戦の「照天龍」(徳之島)対「一撃獣王」(沖縄)戦で火ぶたが切られた。観客たちは1㌧前後の巨体が土煙を蹴立てて激突するド迫力に圧倒され続けた。

注目のタイトル争奪戦の徳之島軽量級(800㌔以下)は、チャレンジャー「茉也虎三男坊」(下久志)が7分21秒の激闘の末に王者「心愛白雪」(大阪)を退け新王者となった。結びの横綱戦「全島一」(無差別級)では「黒龍王」(面縄)が「吉村畜産☆光心」(大阪)の挑戦を1分39秒で退けて2度目の防衛を果たした。

闘牛サミットは会場を移し、総会や交流会があった。