陸自瀬戸内分屯地 日米共同訓練を公開

米海兵隊の輸送機「MV22」(オスプレイ)による補給品輸送、患者搬送の訓練が行われた(23日午後2時半頃、瀬戸内町節子)

米オスプレイで連携確認

 陸上自衛隊は23日、瀬戸内町節子の瀬戸内分屯地で行われている米海兵隊との共同訓練「レゾリュート・ドラゴン23」を報道陣に公開した。補給品輸送、患者搬送の訓練が行われ、陸自の輸送ヘリ「CH47」、米海兵隊の輸送機「MV22」(オスプレイ)が飛来した。同分屯地を舞台にした本格的な訓練は24日まで実施される。

 補給品の輸送訓練は、陸自西部方面航空隊所属CH47で実施。同機は午前10時半頃、米軍嘉手納基地(沖縄)から飛来し、同分屯地ヘリポートに着陸。補給品の積み下ろし、燃料の給油など行われ、約1時間後、陸自高遊原分屯地(熊本県益城町)へ向け離陸した。

 患者搬送の訓練は、補給品輸送訓練と合わせてMV22で行われ、午後2時頃、嘉手納基地から同ヘリポートに着陸。当初、同機2機で行われる予定だった訓練を、1機で同基地を往復し実施。陸自の補給品を積み下ろした後、酸素ボンベなど医療機器、負傷を想定した陸自隊員を担架で搬送し、輸送訓練の手順を確認した。

 24日は、高遊原分屯地から新石垣空港に向かう陸自第1ヘリコプター団所属「V22」(オスプレイ)が、瀬戸内分屯地を経由。日米共同訓練で陸自オスプレイが同分屯地を離発着するのは今回が初となる。

 瀬戸内分屯地での同訓練には自衛隊約50人、米軍約20人が参加している。