甘味けんじさん(沖永良部出身)浅草で坊主漫談

出演者も巻き込んで、場内を沸かせる甘味けんじさん(中央)。右隣は久永さとみさん


浅草東洋館に張られた出演案内ポスター

久永さとみさんらゲスト

 【東京】沖永良部島出身の甘味けんじさんが、このほど台東区浅草で久永さとみさんらをゲストに迎え「坊主漫談」の舞台を披露した。客席を埋めた出身者らは、奄美新民謡に聴き入り、抱腹絶倒の話術を堪能していた。

 舞台は、台東区浅草にある浅草東洋館。「秋の夜長皆で聞こう!お坊さんの説法?説教?インチキ話・甘味けんじと皆の衆!!」として、一社ボーイズバラエティー協会が主催した。司会は漫談の川田恋さん。久永さんのほか、ゲストは須藤圭子さん(民謡)、小沢ゆかりさん(歌謡曲)、菊仙さん(江戸太神楽)。司会者以外は、全員女性、ハーレムのような状況に、客席からはやきもちの指笛(はと)が飛んでいた。

 新民謡をしっとりと歌い上げた久永さんが会場を熱くした後、甘味さんは僧侶姿で登場。
「煩悩は『四苦八苦』から。4×9(36)と8×9(72)で合わせて108なのです」「酒は悲しい時とうれしい時だけに飲むこと」「しく4×9(36)とはっはっはっの笑い声で8×8(64)。合わせて百薬の長」と法話のように解説。絶妙な語り口でユーモアを交え披露、大爆笑を巻き起こしていた。

 甘味さんは「応援してくれてありがたい。これからも『皆の衆』の教祖として、さらに頑張りたい」と上機嫌に振り返った。

 久永さんも「初めての舞台に、ちょっと緊張しましたが『皆の衆』のおかげでうまくいきました」と笑顔だった。

 18歳で上京後、Wけんじに弟子入り。東けんじさんの運転手を経て、やがてピン芸人となった甘味さんは、芸歴約半世紀。実際に2012年には真言宗成田山不動明王院(広島県呉市)で僧籍を取得している。11月18日には、長野県辰野町の見宗寺で坊主漫談を行う。