田中さんに手ほどきを受けながらベトナム料理づくりに挑戦する生徒
完成したバインミー(上)と生春巻き
11月に県奄美パークで開催される「ベトナムIN奄美フェア」(奄美名瀬ライオンズクラブ主催)に料理の配膳スタッフなどとして参加する県立奄美高校の生徒らが24日、同校でベトナム料理づくりに挑戦、同国の食文化などを学んだ。
家政科(調理選択者)の3年生17人が料理講習会に参加。パクチーやペーパーライス、ヌクマム(魚醤)などベトナムの食材を使って生春巻きとベトナムサンドウィッチ「バインミー」を調理した。
フェアは日本とベトナムの外交関係樹立50周年を記念したイベントで、11月11日、17~19日に開催。会場となる県奄美パークではベトナム料理なども提供される。
同校の生徒らもフェアで料理の提供やファッションショーなどに参加することになっている。
この日は、奄美市内でバインミーの店を経営する田中大喜さん(31)と網屋樹里さん(30)が、同国の食材や調味料、調理方法などについて説明。日本と同じく米を使った料理が多いことや、フランスの植民地だった歴史などからフランスパンを使ったサンドウィッチが生まれたことなどを話した。
料理の手順などの指導を受けた生徒らは、エビやキュウリ、シソなどをライスペーパーで巻いた生春巻きと、フランスパンにハムやパクチーなどをはさみヌクマムやチリソースなどで味付けしたバインミーづくりに挑戦した。
初めてベトナム料理を作った仲山ソナさん(17)は「色合いもきれいで、思っていたより食べやすそう。もっといろんなベトナム料理を作ってみたい」と話した。
フェアではベトナム料理の提供のほか、さまざまな文化交流が企画されており、網屋さんは「生徒たちが楽しくベトナムの食文化に触れる機会ができて良かった。フェアを通して、奄美とベトナムの交流がより深まってほしい」と話した。