奄美市議選29日投開票

候補者24人、支持拡大に奔走
名前連呼、街頭演説も

 任期満了に伴う奄美市議会議員選挙(定数22)は29日、投開票される。各候補は22日の告示以降、市内一円をくまなく回り、選挙カーによる街頭宣伝や街頭演説などで自らが掲げる政策を訴えて支持を呼び掛けている。選挙戦も終盤を迎え、各候補とも、投票先を決めていない有権者の票獲得に懸命だ。

 同市議選に立候補しているのは現職13人、新人11人の計24人。政党別にみると、自民5、公明4、共産1、無所属14。地域別では、名瀬18、住用2、笠利4。女性候補は2人で、最年少は29歳。

 選挙戦残り2日となった27日、候補の多くは名前を連呼しながら選挙カーを走らせ支持を呼び掛けるとともに、住宅街や市街地などでは、車を降り街頭演説を行うなど支持拡大に奔走。選挙カーを使わず自転車などで市街地を巡回し、支持を呼び掛ける新人候補の姿もあった。

 選挙戦も終盤に入り、各候補は当選ラインも気になるところ。現職陣営の関係者は「前回から顔ぶれが大きく変わり、なかなか票が読めない」としながらも、「千票を目標にしている。4年前の結果などを考えると最低でも700票以上は欲しいところ」と話し、別の現職候補は「前回票から1票でも多く上積みできるようにしたい」と話した。

 一方、新人候補の陣営は「知名度がないので、とにかく名前を覚えてもらうことが先決。当選ラインを1票でも上回れるよう、最後まで諦めず戦いたい」と話し、別の新人候補は「告示以降、市民の反応も少しずつ良くなっている。できるだけ有権者一人一人と直接会話し、握手などをして支持を呼び掛けている」と話した。

 期日前投票は28日まで市役所(2階市民・行政情報コーナー)、住用総合支所(3階会議室)、笠利総合支所(1階防災関係資料室)の3か所で行われる。投票時間は市役所が午前8時半~午後8時、住用、笠利の総合支所が午前8時半~午後6時。

 投票は29日午前7時から午後6時まで市内33か所で。開票は29日午後8時から名瀬小学校体育館で行われる。

 市選挙管理委員会によると、1回目の開票中間発表を同9時に行い、その後30分おきに各候補の得票状況を発表する。大勢が判明するのは午後10時半頃になりそう。

 21日現在の選挙人名簿登録者数は3万4413人(男1万6373人、女1万8040人)。地域別では、名瀬2万8857人、住用1023人、笠利4533人。

 前回選挙の当日有権者数は3万5617人(男1万6832人、女1万8785人)で、投票率は66・57%だった。