かごしま大会が開幕

入場する鹿児島選手団=白波スタジアム

燃える感動、全国へ 障害者スポーツ 14競技で熱戦へ

 【鹿児島】「熱い鼓動 風は南から」を大会スローガンに掲げる特別全国障害者スポーツ大会(燃ゆる感動かごしま大会)の総合開会式が28日、鹿児島市の白波スタジアムであった。鹿児島での同大会の開催は初めて。先日終了したかごしま国体と同じく、2020年開催予定だった大会が、コロナ禍による3年の延期を経て、開幕を迎えた。

 開会式では観覧者、大会役員ら約1万2000人が見守る中、各都道府県と政令指定都市の参加67チーム、約2800人の選手団が、沖縄を先頭に南から順番に行進した。鹿児島選手団は、来年の開催県・佐賀に続き、卓球の田中正信選手を旗手に約470人が最後に登場した。観客席の鹿児島市の小学生たちが「きばいやんせ!」「チェスト!」の歓声で、全国の選手団を出迎えた。

 かごしま国体から受け継がれた炬火(きょか)が、第1走者の岡留晴文選手(ライフル射撃)、三雲明美選手(陸上)から第2走者の鈴木公宗選手(卓球)、笹原希奈美選手(陸上)とつながれ、最終走者の今吉圭三選手(陸上)、竹下明希選手(アーチェリー)が炬火台に点火した。

 選手を代表して陸上の久木留清牙選手、山口乃愛選手が「鹿児島の地に集まった仲間たちが織りなす、熱く燃えるような感動が南の風に乗って全国に広がるよう、全力で競技する」と宣誓した。

 歓迎演技では、「鹿児島の鼓動」と題して、俳優・榎木孝明さんがストーリーテラーとなり、県内の小学生から一般まで約1200人が鹿児島の自然、歴史、文化などを表現した演舞で、他県からの選手団を歓迎した。

 大会は30日までの3日間、鹿児島市など県内7市で団体7、個人7の14競技で熱戦が繰り広げられる。