奄美図書館、入館者200万人を達成

入館200万人目となった渡辺晴君(右)(29日、県立奄美図書館)

赤木名小3年渡辺晴君
大島紬のブックカバーなどプレゼント

奄美市名瀬の県立奄美図書館(加峯美由紀館長)の入館者が29日、200万人を超え記念式典が行われた。200万人目となったのは奄美市笠利町の赤木名小3年・渡辺晴君(8)。母・さおりさん(39)、妹・きくのちゃん(4)、弟・凪君(1)と家族で訪れた。

職員の手作りだというピンクのくす玉が割られると入館者から一斉に拍手が起こった。加峯館長は、大島紬のブックカバー、同図書館のオリジナルキャラクター「あまぽん」をプリントしたトートバッグなどをプレゼントした。式典には県のPRキャラクター・ぐりぶーも参加した。

「本当に最高です」と喜びを表現した晴君は、月に2回のペースで利用、現在は「ドラえもん科学ワールドシリーズ」にはまっているという。

「何回読んでも発見がある。政治の仕組み、世界の暮らし、情報の仕組みが学べる。授業は社会が好きなので地図記号の本もよく読む」と話し、1週間読み込んだという「動植物の不思議」を返却していた。

同図書館は奄美地域の拠点図書館として2009年4月に設置された。現在の蔵書は約25万冊。コロナ禍前は年間約13万人が利用しており、現在約11万人台まで回復しているという。

加峯館長は「図書館を本を読むだけの施設にはしない。生涯学習講座など郷土の歴史や偉人の功績を学べる場を作り、人が集まる企画展など魅力ある場所にしていきたい」と語った。