明け方の空に部分月食

奄美市名瀬の大浜海浜公園で見られた部分月食(29日午前5時14分頃)
西の空に浮かぶ部分月食を西康範さんが撮影した(29日午前5時14分頃)

西さん撮影 奄美大島でも観察

月の一部が地球の影に入り、欠けたように見える部分月食が29日の明け方、奄美大島でも観察された。奄美市名瀬の西康範さんが撮影。大浜海浜公園の西の空で繰り広げるひとときの天体ショーを鮮明に捉えた。

国立天文台によると、地球や月にも太陽の光による影があり、地球の影の中を月が通過することによって月が暗くなる。今回は一部始終を日本各地で見られ、最も大きく欠けた時間帯で月の12・8%が覆われた。

福岡から那覇の気象台にかけては、同日午前4時34分頃から西の空に見える月の左側が欠け始め、同5時14分頃に最も大きく欠けて見えた。同5時53分頃に元の丸い月に戻ったという。

西さんによると、食の始まりには雲が流れていたものの、最も欠けた午前5時14分頃には「雲も切れてスッキリと鮮やかな部分月食が見られた」という。

次に国内で月食が見られるのは、2025年3月14日の部分月食で、一部地域に限られるという。