大澤宝穂選手(徳之島町出身)ベンチプレスで日本新樹立

日本グランプリパワーリフ競技・サブジュニア74㌔級ベンチプレスで日本新を樹立した大澤宝穂選手(徳之島町出身)
ベンチプレスに挑む大澤宝穂選手(いずれも提供写真)

日本グランプリパワーリフティング・サブジュニア74㌔級

【徳之島】28、29日、兵庫県姫路市のアクリエひめじであった第2回日本グランプリパワーリフティング競技・シングルベンチプレス(日本パワーリフティング協会主催)。「サブジュニア(U-18)74㌔級に挑んだ徳之島町出身の大澤宝穂(たかほ)選手(18)=鹿児島市在住=が、同級ベンチプレス日本新記録の142・5㌔を挙上。鹿児島県内初の快挙を成し遂げた。

大澤選手は同町亀津の出身。徳之島高3年時の昨年8月、県代表で第40回全日本高等学校パワーリフティング選手権大会(埼玉県さいたま市)59㌔級に初出場。3種目(スクワット・ベンチプレス・デッドリフト)合計403㌔の好成績で見事、全国第3位(銅メダル)に輝いた実績を持つパワーリフターだ。

消防士を目指し現在鹿児島市にある公務員養成専門学校に在学。パワーリフは亀津中野球部時代から筋力補強のため富山トレーニングジム(伊仙町面縄)で開始。鹿児島市でも学業の傍らジム通いで鍛錬を続けている。

日本グランプリの夢舞台に、大澤選手は「最初から(サブジュニア(U-18)74㌔級)ベンチプレスの日本記録(140㌔)の更新だった。スクワットは100㌔(自己最高170㌔)、デッドリフトは142・5㌔(同205㌔)に抑えて力を温存」。だが3回の試技の最初は「思うように力が出ず頭が真っ白に」。この模様をライブ配信で見守っていた現コーチ(山村喜代将氏)からの試技合間の電話「練習通りに」の激励で、平常心を取り戻せたという。

29日の閉会式参加を見合わせ、日本新認定証郵送手続きをして飛び乗った新幹線の中で「今後は、階級を下げてジュニア(19~23歳)と一般の部に挑戦を続けたい」と抱負を語った。