奄美市議選 新議員22人顔ぶれ決まる

名瀬小学校体育館で午後8時から行われた奄美市議選の開票作業

投票率63・31%、過去最低
朝木氏、最年少トップ当選

任期満了に伴う奄美市議会議員選挙(定数22)は29日投票、即日開票され新議員22人の顔ぶれが決まった。最多得票は、2402票を獲得した無所属新人の朝木一仁氏(29)。初挑戦ながら最年少でのトップ当選を果たした。現職は13人全員が当選。新人は9人が当選し、2人が落選した。投票率は63・31%で、合併以降最低だった前回(66・57%)を3・26ポイント下回り、過去最低を更新した。市町村合併後5回目となった市議選には、現職13人、新人11人の計24人が立候補し、22日の告示後、1週間の選挙戦が繰り広げられた。

投票は午前7時から午後6時まで市内33か所であり、午後8時から名瀬小学校体育館で開票が行われた。会場には各陣営の支持者ら多くの有権者が詰めかけ開票作業を見守った。

当選者を政党別にみると、自民5人、公明4人、共産1人、無所属12人。政党の公認を受けた候補は全員が当選し議席を維持した。一方、前回選では17人だった政党所属議員は、10人に減少した。

地区別では名瀬16人、住用2人、笠利4人となった。前回選と比べると、名瀬2人減、住用1人増、笠利1人増となった。

現職は全員が議席を確保したが、立候補が定数の約6割にとどまったこともあり、新人も9人が当選。これまでになく新旧交代が進む結果となった。女性は立候補した2人とも当選した。

トップ当選を果たした朝木氏は、若さと行動力を前面に出し、初挑戦ながら幅広い層で支持を得た。最年少新人のトップ当選は、2011年に安田壮平市長が当時32歳で市議初当選して以来。20歳代での当選は、2007年に当時25歳の新人が当選して以来で、歴代2番目に若い市議の誕生となった。

最下位当選者の得票数(前回520票)は243票で、法定得票数(242・693票)を上回った。

投票者数は2万1549人(男9992人、女1万1557人)。有効投票は2万1357票、無効票192票。

当日有権者数は3万4036人(男1万6176人、女1万7860人)で、前回(3万5617人)に比べ1581人減った。