今季の徳之島合宿第1陣に豊田自動織機女子

「クイーンズ駅伝」を照準に今季も徳之島合宿第1陣となった豊田自動織機女子陸上競技部の一行=30日、徳之島空港

 

 

照準は「クイーンズ駅伝」

 

 【徳之島】全日本実業団陸上部を中心としたスポーツ合宿のメッカ徳之島・天城町には30日、今季(秋冬)合宿本格化への第1陣、豊田自動織機女子陸上競技部(愛知県、松田三笠監督)一行が来島。第43回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会(クイーンズ駅伝)に向け最終調整に入った。来月19日まで。

 豊田自動織機女子は、全日本実業団陸上部の同季合宿の拠点(年間平均約35団体)となっている同島合宿の常連チームの一つ。来年3月ごろまでの1シーズン中に計3回ていど合宿している同島ファン。そして昨年に続き先陣を切ったのは松田監督(49)やトレーナーなどスタッフ4人と選手7人の11人(同日現在)。

 徳之島空港では地元天城町当局(商工水産観光課)が横断幕を掲げて歓迎。真っ赤に完熟した特産品のドラゴンフルーツ2箱(6㌔)をプレゼントして喜ばせた。

 クイーンズ駅伝は年に一度宮城県で開かれる「女子駅伝日本一」決定戦。徳之島合宿でもおなじみのオリンピックや世界陸上などの代表も多数出場する日本最候補の舞台。2023年大会は来月26日午前11時50分に号砲となる。

 片平啓史郎コーチ(28)=鹿児島市出身=はインタビューに「クイーンズ駅伝に向けて最後の合宿。それぞれが良い成績を上げられるよう仕上げたい。(合宿環境は)基本的に風が強くてアップダウンもあり、駅伝をイメージした練習ができる」。

 選手の1人・薮下明音さんは「徳之島は7、8年間ていどは毎年来ています。おいしいご飯を食べながら、走りやすい道路で頑張りたい。島の人たちも温かく応援してくれて本当に走りやすいです」と笑顔を輝かせた。