育てた米でもちつき

保護者らと協力してもちをつく児童(和泊町)


お年寄りと一緒に作った風車で遊ぶ児童(和泊町)

お年寄りと風車作りでふれあう
和泊町大城小 「教育」県民週間に合わせ

 【沖永良部】地域が育む「かごしまの教育」県民週間に合わせて、和泊町立大城小学校(野口浩二校長)で1日、子どもたちが育てたもち米を使ったもちつき大会と長寿会とのふれあい会が行われた。もちつき大会には、全校児童39人とその保護者らが参加し、掛け声に合わせて力強く杵を振るった。長寿会とのふれあい会では、小学1、2年生10人がアダンの葉で風車作りに挑戦した。

 同校では毎年、3、4年生が中心となって学校隣の田んぼで米作りを体験している。3月に田植え、7月12日に稲刈りを行った。

 この日は、収穫したもち米10㌔を使用。児童らは、代わる代わる杵を持ち、保護者らと協力しながらもちをつきあげた。

 形を整えたもちは、きなこやしょうゆ、砂糖に付けて味わった。

 3年の島田唯叶さん(8)は「杵が重くて大変だったけど、たくさんおもちが出来て良かった」。4年の芦原花咲さん(10)は「お父さんがいなかったら上手くもちをつけなかった。砂糖をつけて食べるのが一番おいしい」と話した。

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 ふれあい会には、長寿会のメンバー11人が来校した。子どもたちに伝統芸能「えらぶゆりの花」の振り付けを指導した後、アダンの葉を使った風車の作り方を教えた。

 完成した風車を持って走ってみた子どもたちは「回った、回った」と声を上げて喜び、昔ながらの遊びを楽しんだ。

 長寿会の栄富弘さん(83)は「昔は風車を作ってよく遊んでいた。いまは基盤整備でアダンが少なくなったが、こうやって子どもたちに教えることができてうれしい」と話した。

 2年の秋元生雄さん(8)は「踊りも風車作りも上手くできた」と笑顔で語った。