ツーリズムEXPOジャパンへ出展

一般公開日には各種体験で群島各島のPRを行った

体験通して魅力PR
大阪で開催、15万人来場 群島観光物産協

 【関西】(一社)奄美群島観光物産協会は10月26~29日、大阪府大阪市で開かれた「ツーリズムEXPOジャパン2023 大阪・関西」にブース出展した。国内最大規模の旅行・観光業PRイベントで各種体験を展開し、奄美群島の魅力を存分に周知した。

 イベントは(公財)日本観光振興協会・(一社)日本旅行業協会・日本政府観光局が主催するもの。今回で9回目の開催となり、国内外から約1300企業・団体がブース出展した。

 会場は同市住之江区の展示会場「インテックス大阪」。26・27日は展示商談会やフォーラム、シンポジウムなどが行われる「業界日」として、28・29日は展示やイベントで旅行の最新情報を紹介する「一般公開日」として開かれた。来場者数は4日間計で約15万人(主催者発表)だった。

 同協会からは奄美群島各島からスタッフが参加。それぞれの魅力を紹介するため、▽方言クイズ(与論島)▽レジン(樹脂)を用いた貝殻アート作成体験(奄美大島)▽特産品抽選会(喜界島)▽夜光貝磨き体験(徳之島)▽VR(仮想現実)ケービング体験(沖永良部島)などの体験メニューを用意した。それぞれ既定の参加者数に達するにぎわいぶりを見せた。

 メインステージでは、28日に和泊町出身の歌手・大山百合香さんがシマ唄を披露。このほかSNSで同協会アカウントをフォローすることでプレゼントを配布するキャンペーンも人気を博し列をなした。

 一般公開日の29日に大阪市内から来場した会社員・水野正子さんは夜光貝磨き体験に参加したほか、特産品抽選で黒糖菓子を手に入れた。「以前から奄美大島と与論島に旅行に行きたいと思っていたため、ちょうどよかった。体験した夜光貝磨きも楽しくてはまりそう。現地でもしてみたい」と笑顔だった。

 同協会の観光部副リーダー・徳島美穂さんは「業界日にはアジア圏のインバウンド需要に対する質問が多く、コロナ禍を感じさせなくなっていた。冬季の体験観光についてホエールウォッチング、新たな観光ツアー造成について星空観光を紹介するなどした」。一般来場者についても「奄美の認知度も高く、メディア露出増加の影響を感じる。群島各島から参加者がいることで、それぞれの魅力をPRできた」と振り返った。