手をつなぎ笑顔で交流

手をつなぎ笑顔で交流を深める大島特別支援学校と龍郷小の児童ら(2日、県立大島特別支援学校)

大島特別支援学校と龍郷小
ダンスやゲーム楽しむ

 龍郷町芦徳の県立大島特別支援学校(福永憲一校長、児童・生徒113人)で2日、小学部の1~3年生17人と、龍郷小学校(住友智光校長、児童22人)の1~4年生14人が交流学習を行った。ダンスや自己紹介などで次第に打ち解けた両校の児童らは、手をつないで校内のスタンプラリーを楽しんだ。

 交流学習は、「地域が育むかごしまの教育県民週間」(1~7日)に合わせ毎年行われている行事。コロナ禍の中断はあったが、例年、同町荒波(あらば)地区から複数の学校が参加してきたという。

 体育館に集合した両校の児童は、初対面が多く緊張気味。龍郷小の児童らはかごしま国体のイメージソング「ゆめ~KIBAIYANSE~ダンス」、同支援学校の児童はあいさつ代わりに使っているという「おっはーダンス」を披露し、「かっこよかった」「楽しかった」とエールを交わした。

 その後、赤・青・黄・緑の混成チームを作り、プロフィールカードを使って互いに自己紹介すると次第に打ち解け、手をつないで校内スタンプラリーに出発した。図書室での絵本読み聞かせ、ボウリングゲーム、ビデオを見ながらのダンスなど交流学習は約2時間行われた。

 同小2年・伊集院柚季(ゆずき)さん(8)は「スクーターボードで競走したのが楽しかった。ずっと手をつないでいたのがうれしかった」と話した。積極的に交流を図っていた同支援学校1年・今村月音(るお)君(7)は「みんなと踊れて楽しかった」と、新しい友達と過ごした時間を振り返った。

 同支援学校小学部教諭の増永有香さん(37)は、「以前の交流会で顔見知りになった児童が積極的に声を掛けていた。ペアを作り、意識的に名前を呼び合って一緒に行動した。同地区に住む同世代、これからも自然な交流を続けてほしい」と語った。