国土交通大臣表彰 大久保伊仙町長、政氏

晴れやかな表情で表彰式を終えた(左から)高岡徳之島町長、政武文氏、大久保伊仙町長

離島振興70周年記念で
高岡町長、伊集院村長も特別表彰

 【東京】全国離島振興協議会(会長=野口市太郎・長崎県五島市長)は1日、離島振興70周年記念・功労者表彰式を千代田区のホテルグランドアーク半蔵門で開催した。大久保明伊仙町長、徳之島町の政(つかさ)武文氏が国土交通大臣表彰を受けた。同協議会会長特別表彰の高岡秀規徳之島町長を含めた3人は受賞の喜びに浸りながら、新たな思いを披露していた。

 表彰式は同協議会が主催し、国土交通省、総務省など後援。斉藤鉄夫国交相の祝辞(國場幸之助副大臣代読)に続いて、国土交通大臣表彰一般住民等の部(26人)で政氏が、市町村長等の部(11人)で大久保町長が受賞者として紹介された。

 農業・エコツアーガイドのほかNPO法人・虹の会理事長として活動する政氏は「世界遺産登録をはじめ、ガイド業、農業の発展はもとより、地域間交流、地域振興に寄与された功績は誠に大きい」と評価された。政氏は「『自然を利用して子どもたちを育てよう』との趣旨でスタートした虹の会のメンバーが精力的にやってくれた。個人での表彰だが、皆を代表してもらえたと思っている。世界の宝・徳之島を100年後、千年後につないでいきたい」と晴れやかな表情で振り返った。

 「10年間で町内の児童生徒が180人増加するという行政手腕、『農福連携』を推し進めた」などが受賞の功績とされた大久保町長は「人口を減らさないことを基本に町政にあたった。評価はうれしく、さらに進めていきたい」と笑顔で語った。

 高岡町長は、同協議会会長特別表彰の市町村長等の部(6人)での受賞。「改めて離島における新たな振興策にスピード感を持って取り組む決意をした」とコメントした。ほかに伊集院幼大和村長も同特別表彰の受賞者となった。