大和村で「英語よみかたり講座」開催

すべて英語で行われた「絵本よみかたり講座」(5日=大和村防災センター)

国際人材育成を

公益財団法人・県国際交流協会主催の「英語絵本よみかたり講座」が5日、大和村防災センターであった。3~5歳までの幼児を対象に、国際交流員のスノーデン・ジョセフさん(27)=英国出身=が「うさぎとかめ」など3冊を、ジェスチャーを交え楽しく読み語った。7家族11人が参加した。

同講座は、幼児期から英語に親しむ機会を提供しようと、同法人が2012年から鹿児島市内を主な会場に始めた。23年から年6回程度をめどに、開催する地域を県内各市町村にも広げている。 

少し戸惑い気味の子どもたちを前に、「ハローエブリバディ」と呼び掛けたスノーデンさんは、「マイネームイズ…」と自己紹介もすべて英語で行った。

映像を使って絵本を映し、「おおきなかぶ」の読み語りが始まると、じっと画面を見つめ聴き入る子どもたちもいた。

最後に読み語った「にじいろのさかな」にちなみ、紙粘土を使った虹色の魚工作も行われた。子どもたちは自分で作った作品を持ってスノーデンさんに駆け寄り、「アメージング」と褒められると、うれしそうな表情を見せていた。

普段はタブレットで英語の勉強をしているという齋藤昴(すばる)君(6)は「先生の言ってることは分からなかったけど、魚の工作は楽しかった」と話した。9月に千葉から同村に移住したばかりだという母・いづみさん(33)は「ネイティブに触れ合う貴重な機会になった。英語に親しめるイベントには積極的に参加したい」と話した。

同村では、12月25日から中学生13人が台湾で文化交流を行うことが決まっている。担当者は、「これからの時代に対応できるグローバル人材を育てていきたい。幼児期から外国の文化や言葉に触れるイベントをこれからも企画していければ」と話した。