瀬戸内町で奄美ハレフェス

大勢の人出でにぎわった「奄美ハレフェス」

自然に優しい素材並ぶ
「奄美の食材見直す機会に」

奄美の食材や伝統文化、オーガニック食品など「自然に優しい素材」をテーマに島内外の団体や店舗が一堂に会した「奄美ハレフェス」(いのち喜ぶミショロウ会主宰、瀬戸内町教育委員会など後援)が5日、瀬戸内町のきゅら島交流館であった。会場には、昔ながらの奄美のお菓子やオーガニックなどの原材料にこだわった食品や日用雑貨などが並び、町内外から訪れた家族連れなど大勢の来場客でにぎわった。

瀬戸内町地域女性団体連絡協議会など町内外の24団体が出店。奄美市や龍郷町のほか、福岡県など島外からも8店舗の出店があった。

同町地女連は、はったい粉餅やかしゃ餅など、昔から奄美でおやつとして親しまれた手作りのお菓子を提供。このほか、自家製酵母パンや地場産野菜などを使った弁当、草木染の洋服や貝殻アクセサリー、化粧品、大島紬の小物など、「自然に優しい素材」で作られた食料品や雑貨などが並んだ。ステージでは高校生らによるシマ唄やみそなどの発酵食品に関する講話なども行われた。

島内の幹線道路の街路樹などとして植栽されているビロウの葉を使ったかごやおけなどの手作り体験もあり、かご作りに挑戦する子どもの姿もあった。

指導した龍郷町嘉渡の平瀬理恵さんは「自然にあるものを利用することでプラスチックを減らすことができる。自分で作ることで楽しみながら、奄美の自然について考える機会にしてもらいたい」と話した。

イベントを企画、主催した、いのち喜ぶミショロウ会代表の能島恵莉さん(46)は「奄美に昔から伝わる食材や料理を見直し、自然と調和した暮らしを思い出す機会を提供することができた。これからも、同様のイベントを開き、奄美の伝統文化の素晴らしさを伝えていきたい」話した。