大島地区ゆうあいスポーツ大会 徳之島町会場

約300人が参加して4年ぶり開催、歓喜に包まれた大島地区ゆうあいスポーツ大会=4日、徳之島町健康の森総合運動公園

支え合い笑顔の花
約300人が参加協力で交流

 【徳之島】障害児者たちのスポーツの祭典、第28回大島地区ゆうあいスポーツ大会(北・南大島地区手をつなぐ育成会主催)が4日、徳之島町健康の森総合運動公園陸上競技場であった。地区の主要9施設や希望団体など対象者や職員、ボランティアなど約300人が参加協力。さわやかな秋晴れのもと、支え合いながら和気あいあいとスポーツを楽しみ交流した。

 大会は、知的障害児者及び希望する障害児者たちのスポーツ振興、理解と認識、自立と社会参加の促進、事業所間の交流などが目的。各地の主要施設の市町村会場で持ち回り開催。コロナ禍を越えての4年ぶりの大会テーマは「リ・スタート~ここから今から~」。徳之島町同会場での開催は2013年11月以来10年ぶり。

 徳之島高校音楽部と亀津中吹奏楽部員たちの軽快な合同演奏と、徳高野球部とサッカー部員らのプラカード先導で選手たちが入場。8施設の代表が炬火トーチをつなぎ炬火台に点火した。

 開会あいさつで大会監事施設の社会福祉法人南恵会・障害者支援施設「徳州園」(同町亀徳)の吉留康洋理事長は、「4年ぶりに皆様のお顔を拝見すると懐かしさと楽しさがよみがえってきます。けがのないように楽しみましょう」。来賓の高岡秀規徳之島町長は「お互いの価値観と一人一人の個性を認め支えあう心。だれ一人取り残さない社会の形成が重要」。県徳之島事務所福祉課の茅ケ野博康課長は「先の全国障害者スポーツ大会出場者や応援された方もいらっしゃると思う。機会があれば来年の佐賀県大会も目標にチャレンジを」などと励ました。

 徳州園代表2人の選手宣誓などに続き50㍍走を皮切りに競技がスタート。それぞれのペースでの100㍍走や「的くぐり」、輪投げ、お掃除競争、総踊りの計8種目で交流。歓喜に包まれ笑顔の花を広げた。