秋の全国火災予防運動

市内スーパーで消防署員らと啓発活動を行った轟木美来さん(9日、奄美市名瀬)

「油断せず火元に気を付けて」
轟木さんが一日消防長に 消防団の防災パレードも

 秋の全国火災予防運動(9~15日)にあわせ、フリーアナウンサーで防災士の轟木美来さん(26)=龍郷町芦徳=が9日、大島地区消防組合消防本部の一日消防長を務めた。

 4年ぶりに同消防本部で「119番の日」式典があり、荒田省三消防長に代わり吉英和消防司令長が轟木さんを一日消防長に任命。式典後、奄美市消防団が市街地2か所で防災パレードを行った。

 轟木さんは市内のスーパー店頭に移動し、防火キャンペーンを実施。署員による、店舗内の各消防設備の説明を受けた後、買い物客らに火災予防を呼び掛け、啓発チラシを配布した。

 同消防署によると、2022年に管内で起きた火災は9件だったが、今年は10月末時点で18件(前年同期比12件増)発生。出火原因は火入れ2件、たばこ・かまど・風呂かまど1件などとなっている。

 龍郷町の消防団員でもある轟さんは「自分や家族が住む家など、火によって一瞬で失うものは多い。IHでも火事にはなるので、火を扱う際は油断せず、火元に気を付けていただければ」と話した。