サタ小屋(奥)の屋根の解体や骨組みで使う丸太の準備を行う参加者ら(和泊町)
和泊町・大城小のサタ小屋
保護者らが作業に汗
【沖永良部】和泊町立大城小学校(野口浩二校長、児童数39人)で10日、サタ(砂糖)小屋のふき替え作業が始まった。初日は保護者ら約10人が集まり、屋根の解体作業に汗を流した。13日頃完成予定。
同校では郷土学習の一環として、黒糖作りを行っている。かやぶきのサタ小屋は36年前に作られたもので、10年に1回程度、屋根をふき替えている。
先月15日、児童や保護者、地域住民ら60人ほどが町内の畑に集まり、ふき替え作業で使うかやを刈り取った。
今回の作業では、古くなった骨組み部分の丸太も交換し、新たに組み上げる。
この日は、根折高倉保存会(山下幸秀会長)のメンバーと保護者らが作業に参加。古いかやを外した後、重機で骨組みを解体。骨組みに使う丸太の準備も行われた。
同校PTA副会長の皆村正樹さん(40)は「私も小学生の頃に、このサタ小屋で黒糖を作った。私の子どもも体験している。初めてふき替え作業に参加するので、わからないことも多いが、子どもたちが安心して黒糖を作れるようみんなで力を合わせて作業していきたい」と話した。